
“吃音”という言葉をご存知でしょうか?
私は幼少期に発症して現在まで吃音と共に生きてきました。
そんな私ですが、30歳になってボイトレに通い始めました。現在は主に発声練習や文章を読むなどを行なっています。吃音のためにではなくて別の理由もありまして、ただ声を発する以上出てしまうので繋がりはあるのですが、理由はまた今度書きますね。
吃音症とは?
100人のうち5〜8人が発症する発話障害の一種です。
主に3種類の症状があります。
・連発(れんぱつ) 「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくね」など言葉を繰り返す。
・伸発(しんぱつ) 「ぼーーーーくね」と、言葉を引き延ばす。
・難発(なんぱつ) 「…………ぼく」と、言葉が出るのに時間がかかる。
また2種類に分類され、そのほとんど(9割近く)が幼児期に発症します。【発達性吃音】
・体質的要因(子ども自身が生来的にもつ吃音になりやすい体質)(7〜8割程度)
・発達的要因(運動・認知・言語・情緒が爆発的に発達する時期の影響)
・環境要因(周囲の人との関係や生活上の出来事)
以上の要因がお互いに影響し合って発症します。7〜8割は年齢とともに自然に改善しますが、2〜3割は徐々に症状が固定化していきます。
青年以降(10代後半~)に発症したものは【獲得性吃音】といいます。神経学的疾患や脳損傷など、また心的なストレスや外傷体験に続いて生じます。
吃音のある方と話す時どう接すればいいの?
私は【発達性吃音】で症状は主に【難発】が出ます。
個人差があり、
私の場合は全ての言葉で症状が出るわけではなく、特に「さ行」「た行」でつまづくことが多いです。
また体調や環境によっても波があり、つまづき具合は変わります。いつどの言葉でつまづくのか予測しづらい時もあり、コントロールもできないので困ることもしばしばあります。
吃音のある方と話すとき、どう接したらいいか悩むことがあると思います。
“話終わるまで待ってほしい”と聞くことも多いですが、実際は人それぞれです。
私は、ゆっくり待ってもらえると安心する時もあれば、詰まり続けると口まわりが疲れてしまうので、先に言ってもらえたほうが楽な時もあります。あとはどんな傾向があるか(さ行・た行が苦手とか)知っていただくことも楽になるかもしれません。
だからこそ正解はひとつではありません。
またコミュニケーションとは、
うまく言葉を伝えること以上に、相手を思う“心”が大事だと改めて感じます。その瞬間の感情や方法に任せるのではなく、“心”はその人の価値観・姿勢・在り方まで含む、三次元的なイメージでしょうか。。
“どんな心で向き合うか”は言葉以上に大切で、発話に悩む吃音者の中には人一倍、相手の表情や空気、言葉の奥にある気持ちを感じ取っている方もいらっしゃると思います。
その“心”は伝わっていますから、どう接したらいいのか悩みながらも向き合おうとしてくれていること自体が、とても嬉しいと感じます。
ブログ内の吃音カテゴリーについて
吃音に関してのカテゴリーは、当事者として、ありふれたことから深く考えていることまで書いていきたいと考えています。
当事者によって吃音との付き合い方は違います。
吃音とうまく付き合えている方、
良い環境に早々に出会えた方もいれば、
現状なかなかうまく生きていくことが難しいと感じている方もいらっしゃると思います。
私はいくつかの考え方の選択肢は共に考えていきたいと思っていますが、私はこれでうまくいったからこうしてみたらとはなかなか言えません。
既に色々試したりたくさん失敗したり、
向き合ったり一旦目を背けてみたり、
乗り越えることは当たり前ではなく、
何も動いていないように見えて戦っている方もいらっしゃるでしょう。
たかが吃音、されど吃音。
たったそれだけであり、全てでもありますね。
私もまだまだ道半ば、日々考えていきたいと思います。
ご一読いただきありがとうございました。
〈参考文献・引用〉
・吃音について|国立障害者リハビリテーションセンター https://www.rehab.go.jp/ri/departj/kankaku/466/2-1/
・吃音、チック症、読み書き障害、不器用の特性に気づく「チェックリスト」活用マニュアル|厚生労働省(PDF/外部リンク)

